小説「イングランドを想え」感想

先日モノクローム・ロマンス文庫(https://www.shinshokan.com/monochrome/)が半額セールを実施していて、私は今までこのレーベルの存在自体を知らなかったんですけど好みの本あるかな~と何冊か買ってみて最初に読んだ小説が面白かったのでその感想メモです。
読書感想ブログに書こうかとも思ったけどセンシティブなコンテンツ判定食らうかもしれないのでこっちで。


「イングランドを想え」
KJ・チャールズ 著 鶯谷 祐実 訳
https://www.shinshokan.com/monochrome/think_of_england.html

舞台は20世紀初頭のロンドン郊外。
時代背景的な縛りが反映されててなるほど~~~てなりました。

英国ニュースダイジェスト(16 November 2017 vol.1495)
同性愛が条件付きで非犯罪化して50年19~20世紀を生きた英国のクィアな文化人たち
http://www.news-digest.co.uk/news/features/17067-queer-culture-and-people.html

個人的な好みで退役軍人×クィア詩人として読んでたけどこれまで海外翻訳BLというかM/M小説に全然触れてこなかったので攻め受けが明確にされてないのちょっと新鮮&ハラハラする。
相互フェラはあったけど挿入描写はないし。でもすごくエッチだったよ!!!

起承転結でいうところの起でめっちゃワクワクして、承で嘘ーーー!?全然わからなかった…おもしろ!!!!てなって冒険ものとして自分内最高潮の盛り上がりを迎えたけど転でアレッ…てなって結で若干の肩透かしをくらい、いやこれシリーズ一作目か何か…?この後が本番のやつ…?もっと活躍してるところが読みたいですが…?になってしまった。

いつものことなんだけどカタカナの固有名詞が覚えられない・どこで何してるのかが鮮明に想像できない以外は読みやすくて楽しく読めたと思う。序盤から中盤にかけて私が勝手に期待してた展開にならなかっただけで……。

攻め(暫定)のキャラクターが好み、受け(暫定)のキャラクターが好み、ロマンス小説として最初の印象お互いあんまり良くなかったぽい二人が打ち解けていく描写が良い、翻訳も読みやすい。
舞台設定と二人の背景は重いけどそこに説得力があって面白い、まさかの設定、その後ここまで盛り上げておいて……そうなるの…!!??みたいな心の動きだったからお出しされた情報でこっちが勝手に期待しすぎただけなんだよな…。

国とか民族とか歴史とか宗教への(私の)知識や理解が浅いせいで120%は楽しめなかったんだろうな〜というのがもどかしい。

宗教とか民族とか何か文化的な意味があるのか、それともシンプルにエッチだな〜!?☺と消費して良いものなのかわからなくてもっとも悩んだのは乳首ピアス。

退役軍人バイキングお坊ちゃん野郎のカーティスくんが真面目で素直な大型犬で可愛いんだよな…最初そんなに…だったんだけどお育ちの良さというか無自覚特権階級成人男性が大きな挫折を経験してちょっと荒んでるのも読んでてニコニコ笑顔になっちゃうポイントが高いし素直さと真面目さが基本プラスに作用してるのでストレスが少ない。
ダ・シルヴァを連れて移動するところとか頑張ったな~!偉いな~!てなっちゃったし(犬だと思ってる…?)

ダ・シルヴァも個人的には背景が明かされてからもっともっと大活躍するものと思い込んでいたため勝手にアレ!?てなってたけどあの環境で十分よくやってるんだよな…。

潜入がバレそうになった時にスケベ行為してるカップルのフリしてやり過ごす恋人でもなんでもない二人というシチェーションとか大好きだし萌えたし。

しかし頑なにその行為の責任はすべて自分が引き受けようとしているのがダ・シルヴァのこれまでの人生に思いを馳せてしまってエーン……😭てなる部分でもあり…正体が判明してなるほどそれなら自分ひとりで背負おうとするかも…??と思う部分でもあり……なんかもっとダ・シルヴァのこと知りたかったんだよね基本的にカーティス目線で物語が進むから余計にそう思ったんだろうな。

結構景気よく人死や怪我人が出るけど最初の頃は軍での銃暴発事故とかその爪痕がめちゃシリアスで重かったのに途中からえっそいつ普通に殺すんだ!!!??てかんじでなんだか楽しくなってきてしまった。人の命が軽すぎ小説!!!
罠にかけられてたとはいえ脅迫する側もされる側も風紀の乱れヤバ!!だったし。ドスケベ犯罪屋敷のドンパチ事件~地下水を使った拷問殺人未遂を添えて~だよ!!
ラブデスターみたいな拷問が出てきたせいで両作品とも特に笑うシーンじゃないのに読み手である私のツボに問題があって笑ってしまった(反省してます)
やっぱあの水攻めって本来はペットボトルで水かけてびしゃびしゃにするんじゃなくてこうやってジワジワと弱ってく怖いやつなんじゃん!!!!!てなったので本当にラブデスターくん……好き…。

https://twitter.com/o_u_y_m/status/1280797354057068550

>原題Think of Englandは慣用句です。意味は、性的なコンテキストでの「我慢しろ」「堪えろ」。結婚初夜の娘への母親からの助言だったと言われています。ここで言うEngland「英国」とは、緑美しい田舎の風景だという説と、文字通りに国(のために子供を産めよ増やせよ)だという説があります。

>鶯谷祐実 Yumi Outani @o_u_y_m

タイトルがそんな意味の慣用句だったことを知ってあのシーンの味わい深さが増してしまい、そのシーンだけもう一回読み返すかと思ったんだけど章の数が多いわりに目次からリンク飛べないタイプの電子書籍だったので「我慢」で本文検索しました。
受け(暫定)が攻め(暫定)に言うからこその味わい深さみたいな部分はあるな……慣用句の意味を知ると………やっぱ……カーティス×ダ・シルヴァだな~。

ていうか普通にもう一周したい。カタカナの固有名詞がわからなくてよく見てなかったところに実は好みの関係性があったから…言われてみれば…言われてみればなんだよな~~~!!!

主役の男×男が好みだったのはもちろんなんだけど脇役の女×女がマジのマジでよかったので続編とスピンオフがあるなら読みたいよぉ〜〜〜〜!!!!!!

書いてみたら思ったよりもセンシティブな感想にならなかったな…。

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