バーネット『秘密の花園』感想(旧ブログから転載)

秘密の花園
バーネット/著 土屋京子/訳
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334751289

 生まれて初めて読んだんですけど、めちゃくちゃ良かったです。
本当にあらすじも何も知らないで「何か世界名作劇場っぽそう。男の子と女の子が庭で何かする話?」程度のイメージで手に取ったら冒頭が悲しすぎて胸が苦しくなって途中半泣きで読んでた。
コレラで家族もインドの使用人も全滅しちゃって一人だけ生き延びたメアリの心の乾いたかんじがつら…つらくて……しかもそれがどれだけ悲しいことなのか本人に自覚が無いのがまた読んでて切なくて……つむじ曲がりにもなるよそりゃ!みたいな境遇で…。
でも名作らしいし…と思って読み進めていくうちにメアリは元気になっていくしディコンは良い子だし(マジで天使か???)コリンとかいう、存在の予測すらしていなかった子(従兄弟!)も出てきて、使用人たちに対して王様のように振る舞う病弱で荒んだこの子も元気になっていくし庭師のベンさんじゃないけど子どもたちが秘密の花園計画でどんどん元気になっていく姿を見てもうなんかすごい泣けてしまってすごい…すごい良い話だった…。
メアリとコリンの喧嘩とかもう微笑ましかったもんな。
あと心の底からの悪人や完全完璧な善人が出てこないところが好き。
あ、善人といえば12人きょうだいのお母さん・スーザン?がかなりすごい人で、この人がいなければ、そしてこの人がこんな慈愛に満ちたおおらかな人でなければこの物語の誰も救われなかったんじゃないの!?ぐらい思う。マジですごい。すごい人だ。クレイブンさんに声かけたり手紙書いたり行動力もあるし。
突然、魔法がどうとか言いだしたコリンのこと若干不安に思って読んでたんだけど、スーザンの語る『大いなる善きもの』のくだりとかも良かった。きっとそういう何かが本当に存在するなら呼び名なんてこだわる必要は無いんだな。
スーザンに対して、「自分はきっとこういう人がほしかったんだと思う」と拙い言葉で語るコリンやメアリにまた泣いた。ウウーッめっちゃめちゃ幸せになってほしい……!!!!!
そういえば秘密の花園計画の間、健康になりどんどん太っていくのに食べる量は少ないコリン坊っちゃんに関してはマジで使用人たちが気の毒だった。けどまあ結果良ければです。
あと19世紀から20世紀にかける希望の話とか印象的。22世紀にはドラえもん出来てるかもしれないし…(?)
最後のほうでクレイブンさんが不思議なパワーを受信するなどしたけどまあ大いなる善きものの力ですよ(真面目に考えると十年とかかかったけどすべての歯車が揃ってようやく来たるべき時が来たのだと思う)

庭が再生していくのとリンクして、どんどん癒やされ元気になっていく子どもたちの様子に胸を打たれました。めっちゃ名作~!面白かった! 

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