神坂一 『スレイヤーズ 6巻 ヴェゼンディの闇』

「だいたい、盗賊いびり倒しに行く、って以外の理由で、女の子が夜中にひとりで宿を抜け出す、なんてことふつーはないわよっ!」←そうかな……?🤔そうかも…😃❓

タイトル、『ヴェゼンディの闇』ってさすがに主語でかくない?と思うほどにはヴェゼンディという町自体は闇とかあんまり関係のない話だった。

財布事情とか、全体的に結構カツカツな旅であることが描写されたりして面白かったな。
正当性があるわけではないけれど、リナの盗賊いじめは本当に趣味と実益を兼ねているんだな〜。

2巻で出てきたセイグラムと、4巻で出てきたズーマが再登場したけど、さすがにこの二人のことは覚えていたぞ!

ていうかセイグラムはともかくズーマの再登場は思ったよりも早かったし、この二人が同化してるのは意外性があって良かった。
セイグラムとか今さら再登場したところでパワーアップしたリナ達からしたらもはや一捻りでしょとかなんとか言ってたけど、なるほどな〜!?そう来たか〜!?てかんじ。

一行の財布事情をやって、暗殺者ズーマ再登場でヴェゼンディに行くことになって、資産家ラドックの護衛をしてたら魔族セイグラムも再登場して、なんやかんやのすえに両方を倒す話。多分。
そんで、その一連を監視しながらリナをテストしているゼロスがいる。

ゼロス、やっぱ魔族なんだな〜。
ランザード親子はともかく、執事のラルタークが最初から怪しく見えてたのも思えばゼロスが絡んでいたせいみたいなところあるもん(偏見!)

なので、ラルタークが正体を表した時は「やっっっっっぱりな!!!!」て思ったけど、ラドックの正体は全然わからなかったのでびっくりしたし今回はそこがすごく面白かった。

それ以上にズーマの正体が依頼者本人だったやつも面白くて興奮した。
セイルーンの美形親子もだけど、父と息子のエピソードがやけに手堅くて良いなスレイヤーズ。

ズーマは『暗殺者ズーマ』としか見てなかったので素顔が別にあるのには「やられた」感があるし、結局それが『暗殺者ズーマ』の敗因のひとつにもなってるのがかなり良い。
アベルくんは普通に気の毒なので強く生きてほしい。ゲストの美形キャラクターが生き残れるのは稀有だし…(?)

グドゥザとデュグルド(どっちがどっちだっけ!?)との戦闘は、この小説はリナの一人称なのに執拗にカットバック手法で実況が語られているのがなんだか不自然だしそろそろタルいな……とか思ってダラダラ読んでたんだけど、ゼルガディスに追い詰められたグドゥザが雑魚デーモンを食べる→からのアメリアと戦ってるデュグルドを食べるところで戦線が合流したのは臨場感があって面白かったかも。
魔族すぐ共食いみたいなことする。良くないですよ。

新しい技とか使えるようになっててゼルガディスもアメリアも日々精進を欠かしてないの真面目ですごいな〜!というのは私だけでなくリナもそう思ったらしくて、ガウリイとズーマの戦闘において足手まといになりそうだったこともあって、そこから剣の練習イベントに入るの地味に丁寧でめっちゃ良かった。

ていうかアメリアの肝の据わり方すごい。拳に魔力を乗せて戦う戦闘シーンは思わずアニメで見たくなるやつだった。戦うお姫様は良いものだ。
ゼルガディスも本人すごく真面目なので、怪しまれないための別行動とか取ってるのがいじらしくすら思えちゃう。
元に戻れる日は来るのだろうか。でも今の硬さに慣れたような生活してたら人間に戻った時あっさり死にそうで怖い気もする。

とうとう脳みそゼリー呼ばわりされるまでになったガウリイだけど、リナに剣を教える師匠属性まで加わったはズル!ズルい!!

え!?ていうか、リナに「今夜付き合ってほしい」とか言われて(アメリアとゼロスに囃し立てられて)赤面してるガウリイさんはなんなんですか…???満更でもないのかな…『保護者』なのに……!?いよいよ何もわからなくなってきたぞ…!!!やっぱチューとかする仲になるのかな。

戦闘中、リナ本人も気付いてない癖を指摘したり、剣を振るばかりでなく教える才能も普通にありそうなのでズルですよ。

そういえば雑魚撃破数も一番多くて今回も光の剣さんは大活躍だった。
光の剣てメンテナンスとかはどうしてるんだろう。

6巻でなにげに好きなシーン、壊れた防具の代わりを求めてヴェゼンディに一軒しかない魔法の道具屋で買い物するところ。
スレイヤーズのゲームがあったらアイテムのフレーバーテキストだけでも膨大な量になりそう。
ここでもリナの商売上手な面が表れてて良かった。交渉とか商売が好きなんだろうな〜。

あとリナがセイグラムやズーマに狙われてる自分のせいで本来無関係なゼルガディスとアメリアを巻き込んでしまってイライラしてるところなんかもゼロスの分析含めて好きだな。

善人ではないけれど仲間に対してはきちんとスジを通したがってるとかいう心理を暴かれても逆ギレしない(できない)リナもなんだかんだいって真面目で可愛い。

そう、みんな賢いし、かなり真面目なんだよね。可愛いね…。
『みんな』が可愛く思えてきたらヤバいんだよな。

ゼロスもヘラヘラしているわりに「あんまり乗り気でない仕事を命じられた」とかそういう複雑な内心がありつつも職務には忠実っぽそう?な奴で面白さが増してきた。

獣神官(プリースト)のゼロスさんというらしいです。
獣王(グレーター・ビースト)のゼラス=メタリオムとかいう人に仕えているらしい。覚えられるかな。覚えられそうにないので今ここにメモしました。

ていうか「リナを護ること」が作戦の指揮を取ってる(?)冥王(ヘルマスター)からの指令とかいうのも初めて出てきたと思うんだけど、魔族も部署とか所属で結構スタンスやらが違うのかな。
でもリナにタリスマンを売ることになったアレは指令を受ける前で、ゼロスの素だったというのは普通に可愛いので、いやコイツも大概ズルいな…!?と思いました。

クレアバイブルのオリジナルを求めて今度こそディルス王国の方に向かうらしい。

6巻は過去に決着(セイグラム、ズーマ)をつけつつ、今後の不安の種(ゼロスの上司の思惑、ラルターク)も蒔きつつ、ゼロスの正体明かしやリナ達の伸びしろをやりつつ、次回以降の縦軸の方向性(クレアバイブルとは?、金色の魔王とは?)などをわかりやすくやっててくれたので、面白いだけでなく読みやすかったな。

本筋には関係なさそうだけど、2巻で永久肉食い蛇おじさん(?)になっちゃった、評議会の副会長だった奴も、術者のセイグラムが死んだなら「コロ…シテ…」状態を脱することができたのかな?よかったね!

そういえば各章のタイトルって基本的に五七五になってたりする!?毎回ずいぶんリズミカルに読めるな〜としか思ってなかった。

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