神坂一 『スレイヤーズ 12巻 覇軍の策動』

スレイヤーズ二部、もしかしてメチャクチャ面白くないですか…!?
なんらかのツボをいくつか刺激されたため、無駄に長くなったし散漫としている。

 

今回の主な舞台はディルス王国のガイリア・シティ。
ディルス王国の伝説(怪談?)って2巻の頃から地味に出てくるというか、よく思い出される。
本当の話だったとしたら当時の王様に呪いをかけた魔族ってまだ生きてるってことだよね。
ここまで匂わせてるということは今後のストーリーに登場するのかな…?

あと、ガイリアは6巻でフィブリゾとゼロスにまんまと騙されて嵌められた所だよね。
リナにとっても苦い思い出の場所になっていたらしいけど、ガウリイに「それじゃあ今までに、『いい思い出』のある町ってあったか?」とかなんとか陽気に言いくるめられたのフフ…☺てなった。

え…?ガウリイ、怖くない…???

一部の頃って、ガウリイ関連以外でリナがシリアスな動揺を見せることが少なかったので気がつかなかったけど、ディラールやアリアの件といい、二部は結構リナが普通に悩んだり反省までしていることにびびるし、それ以上に毎回リナを支えたり励ますことのできるガウリイにも新鮮にびびっている。

これ、一部と二部の間に『刃の先に見えるもの』を読んでいるので、リナが信頼できない語り手というより、ガウリイがリナの知らない場所で実は悩んだり落ち込んだり色々考えてる可能性に思いを馳せつつ読んでいるんだけど、そうじゃなければガウリイのこと「こいつポジティブ脳筋モンスターか…?」とか思ってたかもしれない。
リナ曰く、ガウリイの知性は今回増えるワカメにまでなってるし…。
いやでもそういう紹介されるところまで含めて間違いなくリナの信頼に足る人物なんだよな…。

ミリーナと二人で話すところで、リナ的にはガウリイはとうとう『ヒモ』とまで言われてたけど、実際には戦闘と精神面でめちゃくちゃガウリイに頼っている部分があること我々(?)にはバレているのでリナの照れ隠しが下手くそすぎて微笑ましい。

シャーマンとの戦闘でガウリイの背中にへばりついてる憑依霊のようなリナとか、想像しただけでも絵面が面白い&可愛すぎるから動く絵が見たいよ〜!!

敵襲で中断されちゃったけど、この時の会話でミリーナは自分のことを不器用とか言ってて気になる。それとルークとつるんでることの何がどう繋がるのかな。
ルークはミリーナに依存してるっぽいのが怖いな〜とは思うものの、メゲずに何度でも気持ちを言葉にして相手に伝えることのできる奴である部分はかなりの高評価だったりするので二人のこと超気になるよ。
まあノリが軽いせいで本気かどうかまでは判断できないんですが…。
ミリーナいい奴っぽいし…いい奴だからこそ軽い言葉は受け入れないのかな…わからない…。
なんかいいかんじになってほしいな。

ミリーナの無事を抱きしめて確認するルークは危ういけど、抱きついてまで心配する(される)二人を見てガウリイにももっと心配してほしがるリナさんどうしたの可愛いね〜〜〜!?😊本当にどうしたの?

でもガウリイの心配があっさりしてるのは、それだけリナが信頼されているということをリナ自身がきちんと理解してるのが萌えポイント高得点なんだよな。
カーッ!理性があるな〜!良いです。
こういう対比をわざわざ入れてくる辺り、やっぱこの二組って全然違うんだと思うな。

 

今回のゲストキャラ、ジェイドくんがすごく好きです。
自分らは何もしてない(光る巨人の手柄)のにデーモン倒した謝礼をがっぽり貰おうとしてるリナ達につっかかっていくとこ真面目で可愛い〜❗🤗
あっさり眠らされちゃうのも可哀想で良かった(良いか?)

しかし父親謀殺(…)・騎士団除名・お家取り壊し・家財没収・国外追放・兄暗殺と、洒落にならないレベルでも気の毒な目に遭いすぎなんだよな…。
動物に憑依させるだけでも倫理観死んでるのに、魔族のやりくちエグすぎ記録を軽く更新だよ。

「今の自分の実力では父親だったものに勝てない(父を救えない)」と判断してガウリイに任せることのできる描写は、切ないけど真っ当でめちゃくちゃ格好良かったな。
良すぎたのでKindleハイライト機能びかびかポイントになった。

それに応えられるガウリイも大概すごい奴だし。
2巻でロッドと戦った時ぐらいから思ってたけど、ガウリイは色んな人の強い想いに応えられる稀有な奴なんだな…。
実力があるのはもちろん大事だけど、リナを始めとした色んな人たちの気持ちとか、普通は受け止めきれずに自分のほうが疲れちゃいそうなものなのに謎の強度がすごい。

実際の情緒がクラゲ並ということなら「なるほどね…(?)」てなったかもしれないけど(クラゲを侮辱する意図はありません)、外伝を読むと人並みに落ち込んだり悩んだりする奴だったことが明かされているので、じゃあ…これは何!!!???てなっておののくことしかできなくなってしまう。
い、いやだ……ハマりたくない……!!!!!

 

最悪な主従キャラクターを良くない眼差しで消費する趣味があるので、王様に心から喜んでほしくてシェーラを引き入れたアルス将軍のエピソードとか、将軍の後悔と反省パート含めて栄養価が高くて最高〜〜〜!!!!!!!てなっちゃった。
ここもハイライトびかびかポイントです。
12巻、こういうところが良すぎる。

セイルーンの美形父子、デュクリス、ヴェゼンディの資産家父子、ディルス王国上層部、ここらへん特に間違いないんだけど、スレイヤーズに登場する憐れで愚かなオッサンの惨めさすら感じられる哀愁エピソードめっちゃ美味しいね。
これが噂のハードボイルドというやつですか?ありがとう。たすかります。

ややもすればドラマチック&ヒロイックにどっぷり傾きそうなオッサン関連エピソードだけど、これらの湿度の低さを大きく担保しているのが『リナ視点の一人称小説』であることだと個人的には考えていて、リナの持つ属性とあまり被っていない属性を多分に有している人物が対象だからこそギリギリこの湿度が保たれているのかな〜ということを、リナに近い属性を持つキャラクター達が儚くなったクリムゾンの妄執を読んで思うなどした。

 

リナ達の大冒険、当事者や読者は本当だと知ってるけどよくよく考えたらどれもこの世界においてとんでもない話なんだな〜。
魔道士協会の人に100%信じてもらえないのとか、そりゃそうなんだろうけどフラストレーション溜まるところだった。
その分、話せば信じて協力してくれるであろう人たちのことを思い浮かべる場面でゼルガディスとアメリアが出てきたの、リナめっちゃ仲間のこと信じてるし好きなんだな〜〜〜!!!???てなって感動しちゃったんですが。

ゼルガディスやアメリアに向けたものとは形が違いそうだけどこれ多分もうルークとミリーナにも結構情が湧いてる気がするね。
リナ、なんだかんだで真面目だし、人情があって好きだな…。

 

最後のほうでミルガズィアさんが出てきたの不意打ちすぎて「えっえっ💕キャア〜💕💕💕」てなっちゃった。わ〜〜〜い!!!!
あっ言われてみればガイリアシティって竜のすみかのわりと近所なのか…?そういう話ではない…?

二部にも出てこないかな〜とか期待してたけど、同じくらい死なないかどうかを心配しているので、どうなるんだろう!?ひとまず嬉しい。
若者が死ぬのは悲劇として消費できるんだけどミルガズィアさん長生きじじいキャラクターだからいつ何があってもおかしくなくて怖い。

ガウリイ「でっかいトカゲのヒマなひと」←トカゲ呼ばわりをやめてほしがるミルガズィアさん含めて無限に笑顔になれるやり取りで好き。

ミルガズィアさんと一緒にエルフの人も出てきたけど、この世界エルフとかもいるんだ…この世界の人間てエルフを虐待してたんだ……など情報量が濃かった。

そういえば白い巨人をガウリイが過去にどこかで見た覚えがあるみたいなこと言ってたのはなんでだろう?白い巨人と黄金竜とは別物なんだよね?読み返したらわかるかな。

 

シェーラがこんなあっさり死ぬとは思わなかったな。
本人もたしかに追い詰められてるってかんじだったし、でも死ぬ時もなんか笑ってたらしいし、シェーラの死がなんらかのトリガーになってるのか、それともまだどういう形でか生きているのかそこらへんも続きでやってくれるのかな。

ていうか続いたんですが!!
序破急でいうところの破に入った気配がしますよ。

降魔戦争って1000何年か前のカタートだかどこかであったやつだよね。
うろ覚えだけどガーヴが人間に転生するように仕掛けた竜の誰かが死んだり、竜がゼロスにめっちゃ滅ぼされたやつだったと思う…多分…。

 

今回戦闘シーンも飽きることなく読めて面白かった。
クリムゾンを経ると、リナとガウリイはもちろんだけど、ルークとミリーナかなり強いんだな〜!?てなる。
宝探し屋というより歴戦の傭兵ぽい。でもやってることはリナ達とまあ同じだから職種自体の区分けに深い意味は無いのか…?

魔力剣を分配するところとか、ルクミリちゃん競争相手だと厳しいけど最初から味方だとむちゃくちゃ頼もしいな…と思って好感度が上がった。
でもルークがシェーラのドゥールゴーファを使って攻撃するところも(面白かったけど)やっぱ危なっかしいよコイツ〜!てなりますね。

珍しく頭使って戦ってるとかリナに褒められてるガウリイも偉くて良かった。
リナはもはやドラグスレイブよりもラグナブレードのほうが必殺技ぽくなってる。

 

なんか他にも思ったことあった気がするんだけどキリがないのでここまでにして続きを読むことにします。

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