読むのにやけに時間がかかってしまったんだけど、むちゃくちゃ面白かった。もしかしてページ数多かったりした?(電子なので厚さがわからない)
第一部のメンバーがまた出てくること知らなかったのでアメリアが出てきたあたりからテンションめっちゃ上がった。
なんか一人だけ同窓会に心霊写真みたいな参加の仕方してるやつがいてアホみたく笑っちゃった。
こんなことが許されるんですか!?面白すぎる。ありがとう。
16巻、普通に買おうかなあ…。
スレイヤーズ、ぼんやり読んでいると、高い倫理観にのっとって書かれていると思われる「きちんとした」話が出てくるのでびっくりするし勝手に感動してしまう。
今回は特にそういう名シーン的なものが多かった気がする。
ていうかアライナさんが好きすぎる!!!!!
内気(内弁慶)で人見知りが激しいけど変なところで図太くてマイペースなエルフのアライナさん、ハチャメチャ好きすぎるよ〜!!!
「おまえら新しいオモチャ手に入れたからってみっともなくハシャギやがって苔から染み出した水でも啜ってろよ自己陶酔集団がよ💢💢💢」とか過激派エルフ達に言うとこ勢い良すぎて笑ってしまった。
同じ(?)めんどくさい役目を押し付けられて渋々働く系のポジションでもゼロスってあれで実はかなり真面目だし上司にも従順だったんだな…みたいなことを考えた。
いやそんなこともないな…どっこいどっこいだな。
ブラストソードの封印を解いて、鞘の内側に術までかけてくれたのもすごいワクワクして面白かった。
ブラストソードはともかく、光の剣はリナの冗談だと思ってるみたいだし、エルフから見ても規格外なんだなリナ達の経験…。
アライナのエピソード、どれもすごく良いんだけど一番最初に「おお…」てなったのが、自分の特性とか苦手なことをきちんと理解しているので質疑応答用のメモを事前に用意しているところ。
それに対してリナが「こんなもの使うな」とか言うわけでも、アライナの人見知りを「治そう」とするわけでも理由を訊くでもなく、より使い勝手の良いハンドサインを提案し、相手がハンドサインで答えられるような質問を考えてくれるところ。
ここらへんですでになんだかわけのわからないくらい感動しちゃって泣けてしまったんだけど、この後さらに魔道士協会でレグルス盤を買ってきてコミュニケーション取るところもすごい良くて、アライナのエピソードではないんだけど極めつけが
(…)――こんなふうに、どうやってもわかりあえないことや、説明しきれないこと、っていうのはあると思うの。
けど、たとえ完全にわかりあうことが不可能でも、わかろうとすることはできるし、わからないけどそういうものだと認識する、ってことはできるはずよ。
たぶんエルフの森に対する思いも、そんなかんじのものだと思うの。
つまり大事なのは、エルフがなぜ森を大事にしてるかを理屈でわかることじゃなくて、エルフが森 を大事にする気持ちを持っている、って知ることよ」109ページより引用
ここすごい。すごすぎる。
このセリフだけだと「リナさんいいこと言うな〜」程度だったと思うんだけど、アライナとのやり取りで実践しているリナの描写に説得力がすごいあってむしょうに感動しました。
相手の気持ちをわかろうとしないのは一見冷たいようにも見えるけど、相手や自分にとって必要なことや求められているものをまず知って『受け入れる』のって『わかったような気になる』よりもずっと理性的だし健全な姿勢だと思う。
マジでこの流れだけでもずっと語れちゃうぐらい16巻すごくて、それ以外にも全体的に結構社会派な小説になっていると感じられた。
スレイヤーズに登場する理性とか知性の在り方、人間讃歌的で励まされるんだよな。
リナの相棒がガウリイであることもまた重要なポイントだと思う。
150年前の約束事である「伐採したら植樹する」をサボっていたりする人間にも瑕疵があると明言されているものの、追い詰められたエルフの一派が新たに入手した武力でもって人間と人間の作った町を害する悪役になっているところはとても悲しい(弁えている”良い”エルフの協力を得て”悪い”エルフに勝利する人間達の構図含めて)
事情の違う部分はあるけど、最近だと羅小黒戦記やゴールデンカムイなどでエーン…😣てなった問題を思うと色々考えてしまって本当に難しい。
それとは別のレイヤーで見ると、テシアスたち過激派エルフの行動はこのような理由から咎められるべきであるという真っ当な『説教』が入る。
スレイヤーズでここまでわかりやすい説教が入るの珍しい気がする。
「森を守る。けっこー。
じゃ、森を守るために、ザナッファーっていう強力な武器を手に入れて、森を戦場にして人間の街を潰して、報復に人間が森を焼くかもしれないけど、ならその人間も森を戦場にして殺せばいい。
果ては仲間のザナッファーを無理矢理操って森を戦場にして敵を排除。
──って、全然守れてないじゃない。森も仲間も。
むしろ間違ってない部分がないでしょコレ。 そもそも、何のために森を守るわけ?」228ページより引用
そもそもどちらかといえば『暴』の人であるリナがこれを説く(問う)のは『非暴力』を訴えているわけではなく、破壊によってもたらされるもののマイナス効果や効率の悪さや矛盾に関してなので、ここらへんに関しても飲み込める絶妙なバランスになっている。
アテッサは人間の世界においてもゼフィーリアとセイルーンの境にあって、鍛冶の町であることも含めて政治的にかなり扱いの難しい舞台なんだよね。
説教といえば、自警団のランダに対してもわりとそういう部分があって、わかりやすい敵と戦ったり一発逆転のヒロイックな姿を見せることだけが『活躍』ではなく、これから毎日コツコツやっていくことが大切だと語られたのも良かったな。
懇意にしてたリュシッダから情報が漏れていたことがわかって落ち込むランダを一蹴するリナも説教というよりはイライラが伝わってきて良かった。
しかしやらかしの責任を取ろうとするあたりランダもランダで真面目なんだよな…。
二部もだけど、テーマがわりと難しくて、でもそれだけじゃない楽しさや軽やかさが本作にはあってすごい…すごいことをやっているな〜!?と唸らされる部分が多い。
ゼルガディスがまさかそんな登場するとは思わなかったので、えっえっやった〜!久しぶり〜!てなったし、ガウリイに名前ちょっとだけ覚えててもらって喜んでるの可愛すぎて笑った。
別れ際まで名前覚えといてくれよな!!!してるのさらに可愛い。
あとゼルガディスがガウリイのこと「旦那」って呼ぶのなんかやけに好き🥰
ゼルガディスくんは真面目だなあ…とつねづね思っていたけど、町と人を襲ったテロ集団に所属していたからという理由でしばらくアテッサに留まって復興を手伝うとか言い出したのでコイツ本当に真面目だな〜〜〜〜〜!!!!?????てなってひっくり返った。
ゼルガディスがフォレストハウンドのメンバーだったからこそ助かった部分もあるし、ザナッファーのことは秘密にされてたんだし、そんなに気にしなくてもいいのに……と思わなくもないけど、それをするところが格好良いんだよな……。なんかこう本当、真面目で良い奴だ…………。
あと町長とかお供の人達を納得させるための嘘とはいえ、ゼルガディスがアメリアの隠密みたいな設定はめちゃくちゃ『萌え』だなと思いました。
アメリアが、自分の経験や知識だけでなく、立場や身分もきちんと利用して他の人たちと協力してザナッファー対策してたのもすごい感動しちゃった。
本人の正義感もあるだろうけどこれもある種のノブレス・オブリージュだな〜〜〜!!!と思う。
木登りの方法を考えるのに貪欲だったり、肝心なところは変わってないのも嬉しかったし、お姫様という身分と地位を理解した上で空気を読んだり色んなこと我慢したり(我慢しなかったり)考えて立ち回れるアメリアのこともっと好きになっちゃった。
別れ際に一度はリナ達を誘ってくれたのも嬉しかったな。
人馬を倒す(???)エピソードあまりにも酷くて大好きなんですけど、リナの幸運値をゲームみたいに数値化したらめちゃくちゃランクが高そう。「事故かあ」
ていうか初戦にこの内容を持ってくるのセンスが凄まじすぎる。
喜劇と悲劇は同じコインの裏表ってかんじ。
戦闘も全体的に面白かったな。
ミルガズィアさんやメンフィスの時にも散々語られたことだけど、ここまで実力差のあるエルフ(しかも改良版ザナッファー装備)複数人相手に一体どうやって勝つんだろうとハラハラしてたけど、毎度のことながらみんなそれぞれ考えたり工夫してなんとかするのが良かった。
リナ、ワールドトリガーのランク戦とかも得意そう。
ルーク戦でタリスマンを失ってしまったために使える術とかも以前より制限されてて、でも安易にすぐさまパワーアップとかするわけじゃなくて、まずその状態を受け入れた上で気をつけたり工夫してる姿はやっぱり地に足がついていて感動しますね。
生きてれば不可逆的に変わったり失ったり壊れてしまうものなんて沢山あるもんなあ…。
でも今後もしまたわかりやすくパワーアップするようなことがあるならそれはそれで見てみたいね。
ブラストソードの機能もあってどんどん人間離れしてくガウリイもすごいけど、ちょいちょいリナ達に手を貸してたゼロスも大概ずるすぎる。ズル!ズル!!!スレイヤーズの二大ズル男!!!!!(?)
ザナッファー→クレアバイブル→処分係ゼロスが連想できなかったので、アメリアとゼルガディス以上に出てくるとは思っていなくて(ゼロスだけ二部にもちょっと出てくるし)、人馬戦はゼロスの仕業ではないが…というオチも含めてめちゃくちゃ面白かった。
ゼロスが手を貸してることに気がついてるガウリイは人間を疑うレベルですごすぎるんだけど、かつての仲間の苦境を助ける正義と友情に目覚めたんですねウオオオ!!!!!つって熱くなるアメリアと慌てて撤回するゼロスも面白くて良かった。
リナが子どもの頃、母親と一緒に旅行してた時にアテッサにも来たことがあるとかいう話も出てきたし、インバースさんちの情報がちょいちょい小出しにされていますね。
それにしても、これだけの騒動を半日もあれば一人でおさめられるとかリナに思われている郷里のお姉ちゃんは本当に何者なんだろう🤔
まあ想像してる時が一番楽しいこともあるしな…(暗)
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