『反トランス差別ZINE われらはすでに共にある』を読んだ

反トランス差別ZINE編集部『反トランス差別ZINE われらはすでに共にある』

キンリミ読み放題に入っていてようやく読めた。
画像扱いの本なので、タブレットなど大きな画面の端末で読むことをオススメします。
うちのペーパーホワイトでは無理だった。

私には難しい部分もあったけど、自分も含めて『同じ女』なんてこの世には一人もいなくて、(社会的な構造問題も沢山あるために)それぞれにそれぞれの困難な人生と生活があるなかで、今特に不条理この上ない激しい差別にさらされてめちゃくちゃ生存難易度の高い人達が、すでに私達の側にも”普通に”存在して、”普通に”生活しているんだよな…ということを改めて実感する内容だった。

共感ベースの連帯というものに私は結構な恐怖を感じていて、じゃあどうすればいいのかというと、やっぱり基本は当事者の声や意見に真面目に耳を傾けることが大切なわけで、非当事者や理解のない人間が勝手に想像してああでもないこうでもないと決めつけるのって他の差別と一体何が違うのかと思う。

一人ひとりのページ自体は短いけど、様々な人達の声を知ることができるこういう本こそまず多くの人に是非読んでほしい。

私も無知とか想像力の無さからきっと知らないうちに誰かを踏みつけてることも沢山あるので、気がつくことができるように可能な時は学んでいきたいし、気がつくことができたら都度省みて改善していきたい。

紙の本が増刷されたら買いたいな。