商業BLやニアBL作品のキャラクターにモデルや元ネタが存在するやつ

「作者が過去にカップリング二次創作をしていたなど、元ネタのあるキャラクターをモデルにした商業BL」について、好き嫌いが分かれるのもなんとなく理解しつつ、ツイートの引用をちょっと見た限りでは強い拒絶反応が多くてびっくりした。

過去の名作に登場する人物や有名人をモデルにした作品自体は結構かなりあるようにも思うんだけど、当事者ではなく外野からここまで怒られたり嫌悪されてるのってあんまり見たことない気がする(あからさますぎるやつを原作者や当事者に怒られたら下げるべき場合があるとも思う)

「BLカップリングにはこういう強い拒絶反応を見せなくては」という姿勢にミソジニーとかホモフォビアがあったりはしないのか…?
それともカップリング論争(?)の延長なのか……?

私も商業BL読んでると「あ!!!これはあからさまにあのキャラクター(カップリング)がモデル!!!!とまでは行かないけどこの作者あのジャンルで二次創作してたのでは!?」みたいなのはたまにあるけど、大概はそこで終わってしまう…。

大河ドラマやFGOを受け入れてるタイプの人でも「二次創作してたキャラクターをモデルにオリジナルBL作るのは侮辱だから許さない!」てなってるっぽいのが自分の中で引っかかるんだろうな……?
パロディだということがわかりにくいのがアウトなのか…?名前があからさまだったらOKなのかな……?

CLAMPとか、世間では承花の話題がよく見られるけど私はホリックの百四があまりにもゾロサンだったので「作者ワンピース好きなのかな…」とか思って読んでたらアニメ声優までなんかそれっぽいかんじになってて「いや逆にゾロサンではないからこんな大胆なことができるのか…???」てなった。

門地かおりが忍たまのキャラクター名そのままの漫画を描いてたけど「(二人の関係性を)そう読むのか〜!」てなって普通に楽しんだことなんかも思い出した。

よしながふみとか高河ゆんとかもそうだよね。

「カップリング論争の延長」というか、普通に読んでいた商業作品が実は自分の愛好しているやつの「逆カプ」もしくは「対抗カプ」をモデルにしたものだった場合に大きなショックを受けてしまうとか………?
いやでも「踏みにじる」とか「玩具にする」とかには当たらない気がするんだよな… もっと玩具にしてるコンテンツなんて山ほどありそうなのにな

最初、ここらへんの話の話なのか……?とも思ったんだけど、

おそらく違うような……。
いや、もしかしたら一部の人はそういう意味で憤っているのかもしれない…?

じゃあその場合は元ネタさえ明かされていればOKになるのかな……?とか(私は元ネタさえ明かされていたらOK派)

はたまた

斜線堂有紀『楽園とは探偵の不在なり』を読み始めた。
そもそもNOVA2023年夏号に掲載されていた『ヒュブリスの船』の解説で、作者がテッド・チャンの『地獄とは神の不在なり』にインスパイアされて書いた小説があると知り興味をそそられて買った本なんだけど、まさか比喩とかでもなんでもなくマジで「天使」が存在する世界観だとは思わなかったので初っ端からびっくりさせられてて面白い!「降臨」もかなり『地獄とは神の不在なり』めいてるし、一体どういう話になるんだろう……?

BLじゃないけどこういうこともあるし、金田一耕助シリーズとか読んでると「自分が知らなかっただけで横溝正史のオマージュって世の中にメチャクチャあったんだな!?」てなる。

私はホームズの原作読んだことないのにパスティーシュだけいくつも知ってるし、モデルになったキャラクターがいたり元ネタのある商業BL“だけ”がここまで強く「盗作」呼ばわりとかされるの不思議に思う。やっぱり元ネタを書いてないから駄目なのかな……?じゃあ明かされていればOKなのかな…?みたいな……。


幼年期の終わりとかも私の場合パロディやオマージュや影響を受けたと思われる作品のほうに先に触れた人生だったので「名作だけどさすがに擦られすぎだろ…………!!!!!!!」てなったけど、誰も「この作品のこのエピソードは幼年期の終わりオマージュです!」とはハッキリ言ってなかった……と思う…けど、許されてるし……。

BL、オリジナリティのある二次創作をやってる人は「オリジナルでやれ!」と言われるし、元ネタやモデルがわかりやすいオリジナル作品は「盗作!」と言われる。

二次創作で「作品やキャラクターへの深い愛を感じる」という褒め言葉があるけど、そういう作品を作る際に燃えている強い情熱を、オリジナル作品を描くときだけ全部捨てて無かったことにしろ・無から作り出せというのは、私は無理なんじゃないかな〜と思うんだよなあ……。

原作であて馬だったキャラクターに萌えすぎた人が、そのあて馬キャラクターをモデルにしたキャラクターを主人公の本命役にした物語が書きたい!という熱い動機から生まれる作品とかだってあり得るだろうし… 。

ローマの休日のラストは美しいけど現代では悲しすぎる!!!という動機から、アン王女とジョーをモデルにしたキャラクターを結婚させるオリジナル作品とかにも「盗作」とか「原作を踏みにじってる」「軽蔑する」「絶対にやめるべき」という強めの意見が大量に出てくるのなら「そういうものなのか……?」てなったのかもしれない。

でもそうじゃないからどうしても納得できなくて悩む。線引きがわからない。
自分の中で「わかる」のフォルダに入れるには、「差別」とか「蔑視」のルートを通る必要がどうしてもある。

世の中には「大流行した作品の美少女キャラクターをモデルにした美少女キャラクター」とかだって沢山いるだろうし、有名な棋士が元ネタなんだろうな〜みたいなキャラクターとかだっているし、それらすべてが激しい批判に晒されているわけではないのなら、何故BLやニアBLばかりが……?というのは考えてみたほうが良いのかもしれない。


もう一度言うけど好き嫌いが分かれるのもわかる。
つらつら考えているうちに自覚してきたけど、私はわりと好きなのかもしれない。

ただ、本当にそればかりが強く批判されて唾棄されるべき案件なのか……????という疑問は相変わらず残る。


■追記3つ

①原作で恋愛規範に基いたお付き合いをしていないキャラクター達②を二次創作で付き合ってることにした関係性③をモデルにしたオリジナル作品
は、原作とはだいぶ違う雰囲気になってそうなものだけど、それでも「これは…」てなるにはそれなりの要素が大きいんだろうな。

じゃあ二次創作は一切せず、最初から元ネタあるやつをモデルにしたオリジナル作品を世に出したほうが二次創作にあった「要素」を嗅ぎつけられずに済むみたいな話になるのか……??

たとえば自分が百四からゾロサンを感じ取ったのは、(CLAMPのではない)ゾロサンの二次創作を過去に目にしたことがあったからで、おぼろげな「カップリングの雰囲気」というのは実は個人に属するものではなく、ある種の集団に属する部分があるのかもしれないな…?

カップリング二次創作はそれらの要素を醸し出していった「集団」に著作権(のようなもの)が存在し、それを誰か一人が商業でオリジナル作品(自分のもの)として発表するのは「“我々”カップリング集団の権利を侵害しているから」みたいな、ムラ意識のようなものに抵触するとか……!?(青山剛昌の赤井と安室は“界隈”で醸造された雰囲気とは別物すぎて著作権的なものに抵触せず、かつ作者が大物だから見逃されている?)

なんかこれある気がしてきたな。
だから「盗作」とか「金儲けのために」と言われるのでは……?

安室と赤井、ガンダム好きな人に解釈違いなどで忌々しく思われてるのは見たことあるんだけど、作者が大物かつ「界隈」の作り上げたCP観とは違ったからこそ大目に見られている…?(アニメの声優は……???)

でも「赤安」というカップリングの二次創作を元ネタにした商業BLはファンダムというムラで醸造された雰囲気を持っているから「これpixivで見たやつじゃん!」的な気持ちになり駄目……?ってこと…?


自分の場合、漫画とか文章で二次創作するほどハマってる作品がある時ってオリジナル創作が全くと言っていいほど出来なくて、というのもそれほどまでにハマってる作品のことって四六時中考えちゃうものだから、オリジナルのネタ出しをしていても「いやこのアイデアは○○(ハマってる作品)のことを考えてる時に出てきたものなんだから、二次創作でやるべきだな…」て思っしまってどうしても全ボツにしか出来ないからなんだけど、この「これは二次創作でやるべきだ」という厳格(?)な気持ちが、自作品に対するボツではなく、他者の作品にも向かったものが「元ネタの存在するCP創作を商業BLでやるな」だったりする場合もあるのかな…?

で、同じくらい二次創作で描きたいものがあっても「でもこれってもう殆どオリジナルだよな……」てなって描けなくなっちゃって、結局なんにも描けない時期がずっと続くこともあるから、気にせず描けるなら私はそっちのほうが楽しくていいんじゃないか……?と思ってるんだろうな(この件に関して自分にあんまり嫌悪感がない理由)

嫌悪感自体は人それぞれだったり複合的な理由があるんだろうけど、元ネタやモデルが存在する商業作品なんてこの世にごまんとあるのに、なんで商業BLとか女性向けコンテンツばかりが当然「みんなで嫌悪したりいくらでも叩いても良いもの」みたいな雰囲気になっているのか?の部分はやっぱり同人ムラの謎ルールなんかにも関わっているんじゃないか……!?と思ってしまうので、これは自分の中でそういう結論?が出ちゃってるのかも

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