自分は雑食だとかなんとか思い込んでいた時期もあるんですけど、きちんと考えてみれば考えるほど好みにうるさい奴であることがわかってきたメモ。
考えてきちんと解体したほうがいい部分とそうじゃない部分がある。
簡単にまとめると「イチャラブをうたうなら出来る限り受けにまず人権と主体性があってほしい(ただし暴力としてえがかれる暴力は好き)」という話かも。
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場所や性別を問わず、挿入を伴う性行為は挿入する側とされる側にかかる物理的な負担やリスクにかなりの偏りがある。これが話の前提。
なので好みとは別に魔法とか不思議な力でそれらが別にどうとでもなる場合はあまり気にならなかったりする時もある。
支配欲、所有欲、独占欲、それらからなる束縛や嫉妬を「善きもの」とか真の「愛」であると、どうしても認められない。
恋情や親愛を示す場合のコミュニケーションであるイチャラブ性行為において、急すぎる権力勾配が存在することが嫌(ただし加害や暴力としての描写に関してはむしろ悪の興奮要素となる)
挿入される側の主体性が奪われている様子を見るのがつらい。
イチャラブであるというなら最低限、挿入される側の知識と意思と覚悟があった上で性行為に臨んでほしい。
(再三言うけど搾取消費暴力としてお出しされる暴力ポルノの場合は別に無くても良い)
自分に向けられる感情や眼差しに対して無自覚だったり無知なキャラクターが、規範意識や雰囲気に流されて挿入する側の欲望を受け入れることは「包容力がある」のではなく「搾取されている」と感じてしまうため、見ていてつらい。
幼さや愚かさの描写としてなら説得力があるがつらいものはつらい。
特に二次創作では、好きなキャラクターが性行為を通して搾取したりされたりする様子を「愛情」から来るものとしては見たくない気持ちが強い(暴力描写としては見たい時がある)
物語の装置としての「主人公」にはある程度の道徳的な人格や振る舞いがインストールされていることが多く、キャラクター本人にそういった機能が無い場合は作劇で仕置を受けることが多い。
家父長制やマッチョイズムやミソジニーや異性愛規範、ホモフォビアなどに支配された作り手から生み出される主人公キャラクターのことをナチュラル有害男キャラクターと認識しているフシがある。
それとは別に加害的であったり有害な受けも好き。
ナチュラル有害男には有害男をぶつけたい。
負担の話として、挿入される側に意思があってほしいのと同じくらい、挿入する側には主体性と責任感があってほしい(二次創作の場合、原作からしてどう考えてもコイツにそんな責任感はないだろ!!!というキャラクターには無くても構わないけど、そのため攻めにはしづらい)
「中古/新品」的な概念としての「処女/非処女」はBLに限らず苦手な考え方だけど、BLにおける「非処女の攻め(挿入される側を経験したことのある男)」が妙に好き。
挿入される側の負担を身を持って知っていることに萌えが発生するのか……?(そのせいか、いわゆる童貞/非童貞には興味が無い)
男性キャラクターであっても、「メス化」「メス顔」「メス堕ち」のような単語を使わずに快感に蕩けたり発情したり快楽に身を委ねる表現や描写がもっと増えてほしい。
(2021年現在・個人的にモブや悪役などが使う分にはまだギリセーフな単語ではあるけどやめましょうという気持ち)
この辺は(特にいわゆる女性向け作品で)作り手の無自覚なミソジニーやホモフォビアが伝わってくると大変つらくなるという話なので自覚的であればまた少しは違うのかもしれない。
性別を問わず、構造的差別などを温存したままその過酷な条件下でイチャラブしてるエンドをハッピーな雰囲気で迎えるカップルに対して「置かれた場所で咲いちまったのか……」と悲しみの涙を流しがち。
オメガバースなんかは最たるものだけど、実はDom/Subユニバースも苦手っぽい。
どちらも支配的な暴力としてのエロのみを求めるにはちょうど良いくらいに設定がえげつない上に、現実に存在している差別や酷な構造をそのまま別の単語に置き換えただけみたいな描写があったりするのでイチャラブとしてお出しされるとつらい。
売春ものや枕営業ものは、どう考えても他にやりようがあるはずなのに体を売ることを選ばざるを得ない・または自らそれを選んでしまうキャラクターに(理由はどうあれ)萌えをおぼえる、それらの行いや構造を『性暴力フィクション』として愛好している部分があり、…わりと複雑に絡み合ったヘキなため上手く言語化できない。解体するのが難しい。しないほうがいい。
しかし現実に対して危うい部分があまりにも大きいのでもう少しなんとかしていきたい。
(現実の話をしていくならまずはセックスワーカーへの差別や蔑視、偏見に反対しているということだけは必要最低限言っておく必要があるし、まっとうな性教育が受けられない国で氾濫するAVやアダルトコンテツや全年齢ソフトポルノの悪影響に関しては無視できない要素だと思います)
ハッピーなイチャラブ描写と思えるものを突き詰めていくと、始まりは性別を問わずいわゆる「逆レイプもの」になる確率も高い(レイプには逆も何も無く、レイプはレイプです)けど挿入する側にも性行為をするぞという意思と人権があってほしいため最終的には攻めが優位になりがち。
「抱かれたい受け(アクティブ)」に絆される「抱かない攻め(パッシブ)」が好き。
「包容力」は挿入する側にもたっぷりあってほしいし、そういうキャラクターが余裕を失う様子もまた良い。醍醐味。
甲斐性のあるキャラクターが好き、キャラクター同士で格を下げることのない仲良し描写が好き、喧嘩ネタも好き、一夫一妻制にこだわりがないため、いわゆる円満ハーレムものが好き。
ハーレム構成員同士でデキているのも笑顔になれて良い。
愛情の強さや深さを示す描写は嫉妬よりもコンパーションに強く萌える。お互いを素直に褒め合うカップリングやコンビも大好き。
負担の話にも通じるけど、イチャラブを謳う3Pやサンドなどは基本的に一攻め二受けが望ましい(モブレ輪姦系はラブではないのでこれには当たらない)
シチュエーションイメージプレイにいそしむカップルも好き。計画を立てたり道具を用意するところから後始末をするところまでが性行為なので(遠足?)SM的なプレイもかなり好き(非合意のものはきちんと暴力としてお出しされたい)
CPや攻め受けを問わずモブレ(広義)が大好き。
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これらのゴチャゴチャをクリアした上でリバになるカップリングと固定になるカップリングがあるがそれはキャラクター解釈と関係性にもよる。
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