神坂一 『スレイヤーズ 8巻 死霊都市の王』

第一部読み終わったよ〜!
不穏な要素も無くはないけど、さわやかな終わり方でよかった。

今ごろ気がついたんだけど、新装版の表紙のイラストってもしかして繋がってたのかな…?
それにしてもアメリアの涙は謎でしたが…???

ガイリアシティで魔族の謀略に巻き込まれて死んだと思われてた子ども(美少年)が実は冥王フィブリゾだったとのことでまんまとだまくらかされてしまったので面白かった。
思い返すと何重もの意味でゼロス💢💢💢💢💢てなるエピソードだ。

ていうか曖昧な記憶によると多分NEXTのアニメのラストでなんかピエーッ😱てなってたキャラクター、今思うとあれがフィブリゾだったのかな…?🤔
dアニメストアにあったから見返してみようかな。

敵地で出されたご飯を食べるのは危険という初歩的に嫌なことしてくるの最悪すぎ魔族なんだよな。

何か面白いことやらかしてくれそうだった魔竜王ガーヴがフィブリゾに素手で胴体貫かれたりしてあっさり死んじゃったのはちょっと残念。

ラーシャートがリナにしつこく絡んできたのも魔族にしては珍しくガーヴに人望があるからの敵討ちなのかな〜?と思いきや、ラーシャートはあの後フィブリゾ側についてただけだったという。

魔族くんマジでそういうとこ面白みがないと思う(まあスレイヤーズ自体わりと湿度低いから魔族に至ってはこんなもんか感もあるけど)
その中においてゼロスってやっぱかなり面白い奴なのかも…。

完全版ギガスレイブ後、みんなが目を覚ます前にリナの前に現れて、好奇心から何が起こったのかを尋ねるシーンとかもかなりそうなんだけど、リナとの共犯者めいた関係性は妙にセクシーだった。
ガウリイやゼルガディスやアメリア達のような仲間とはまた別の変な信頼関係があるというか。

なんだかんだ冥王指揮下の仕事やっぱ結構イヤイヤやってたっぽいの我が強そうで笑う。

ゼロスとは最後のあれが今生の別れになるのかなあ。まあリナが人間やめたりしない限りはそれくらいの距離感だよな〜という気がする。

 

──正直言って──
あたしにとっては、生まれてはじめてだった。
仲間というものが、これほどうれしかったことは。

30ページより引用

ガウリイを助けにサイラーグへ向かうことになった一行のやり取り、ここのくだりめっちゃ好き。
みんなもそうだけど、リナってわりと仲間のこと素直に大好きで可愛いね〜とか思ってたらすごい丁寧に嬉しがってることお出しされたので最高〜🥳になっちゃった。

サイラーグへ一緒に行ってくれることを明後日の方を向きながらぶっきらぼうに言うテレガディスくん可愛いですねえニコニコ☺

どう考えても悪でしかないフィブリゾの企みを知ってしまったら自分内正義に基づいてガウリイを見捨ててでもリナを止めなくてはならなくなるので詳細は聞きたくない・聞かないと言い放つアメリアの筋の通し方すごい好きなやつだな。

「たとえ日ごろの行ない悪くても見境なしの大食いでも気が短くても分別なくても、やる時はやる!」←これがアメリアの悪意も善意もない心からのリナの評価というのも良い。

「もしもアメリアがセイルーンの王様になったらヤバそう」みたいな心配をリナはしているけど、意外とアメリアは今が一番タガが外れてる状態なような気もするし、政治的なバランス感覚が無いわけではないと思うんだよな(だからこそこういう筋の通し方をするんだろうし)

そういえば結局アメリアのお姉ちゃん(グレイシア)は出てこなかったな。リナのお姉ちゃんもだけど。

最後のパーティー解散も清々しくて爽やかで良かった。本当に湿度が低いなスレイヤーズ。

 

今回シルフィールさんが再登場したのすごい嬉しかった。あんなネタでいつまでも気絶しているわけがないというのはそれはそう。

……そ……そーいえばこのひと、ガウリイに気のあるよーなそぶりを見せていたが……
「……まさか……?」
ずずいっ、と一歩詰め寄られ、あたしはイスに座ったまま、反射的に身を後ろにそらした。
「まさかリナさん!? 誰かに安く売ったとか!?」
「売れん売れん」
「それじゃあ、光の剣を奪って、ガウリイさまは道ばたに捨ててきたとか!?」
「どーゆー目であたしを見てるのよっ!? あんたはっ!?」

71ページより引用

闇オークションに出品されたガウリイを落札するリナが見たいナ🎶とかほざいてたけど、リナに光の剣を奪われたあげく安値で売り飛ばされるガウリイとかまではさすがに想像してなかったのでシルフィールさんはすごいよ。負けました。

まさかのフィブリゾに不意打ちドラグスレイブまで使ってくれてびっくりしたけどあそこかっちょよかったな〜!

絵に描いたような当て馬キャラクタームーブに勤しんでくれた健気さも泣けた。
でも家族や周りの人達を実質2回も殺されたようなもので、そこらへんの扱いの容赦のなさは普通に気の毒すぎる。
サイラーグの人たちも死してなお尊厳を踏みにじられてて本当に酷いことする。魔族って最低。
シルフィールさん、めちゃくちゃ幸せになってほしいな…。

当て馬から思い出すのも最悪なんだけど、リナが予想以上にガウリイのこと真面目に好きだったので私はなんかすごくびっくりしました…。

5巻で分断された時もかなり動揺しててびびったけど、ガウリイがフィブリゾに攫われたために悲しい夢を見て泣きながら目覚めるとかいうことを…あのリナが……!?という新鮮な驚きがあった。

出会った頃や2巻あたりまでの頃ってどちらかというとまだガウリイの『保護者』の自我が濃かったらしく、結構リナのやることとかに不満垂れたりイマイチ信頼しきれてなかったりした雰囲気も見て取れたけど、7巻での頭ポンポンイベントからもわかるように途中からリナのことすごい信頼してくれてるんだな〜ということが伝わってくるほどなにげにリナとガウリイの仲がシリーズ通してずっと丁寧に描写されてたと思うのでここでガウリイが囚われのお姫様状態になるの偶然かもしれないけどフィブリゾあまりにもリナと読者の心情を”わかり”すぎの悪役でしょという気持ちになって思わず拍手してしまった(早口まくしたてオタク)

光の剣目当てにくっついていくという、多分最初は本当にそれだけが目的だったんだろうけど一年以上一緒に旅をするうちにリナがガウリイ自身のことも特別大切に思ってるんだろうなあというのが、下手な色恋エピソードみたいなものがほぼほぼ無いにもかかわらず(ていうか無いからこそ)強い説得力をともなっているのがテクニカルですごい。
フィブリゾを倒して、光の剣も失い、これからどうするかをシルフィールに尋ねられたガウリイが『リナに』どうするかを訊くという一連のやり取りひとつでシルフィールのみならず読者をここまで納得させられるの、小説が…上手い…!!!!てなった。

ガウリナ、この距離感ならチューとかする仲じゃないほうが美しいまであるな。いやしてくれても全然いいんですけどぉ…!

最後はこれから光の剣の代わりの剣を探しに行くぞ〜!とかいって、光の剣さんはどこまで二人の仲人に徹する気なんだ…!?ておののいちゃった。
こんなの最初から最後まで役割たっぷり小道具部門ノミネート決定するレベルだよ(他に最近だと『宇宙よりも遠い場所』の100万円などがある)

そういえば光の剣は『闇を撒くもの(ダーク・スター)』の5つの武器のひとつ『烈光の剣』とかいうものだったそうで、ガウリイ触手責めというファンタジーものスケベノルマを達成してフィブリゾに回収されたらその後わりとあっさり返却されてしまった。

でも元々魔族寄りの武器だったから(中途半端とはいえ)危ない大技を乗せても大丈夫だったというのはなるほど納得でした。
再登場とかはしないのかなあ…。他の武器とかもどこかに出てきたりするのだろうか…。

二部はじゃあこのまま光の剣の代わりの武器を探す旅になるのかな?
Twitterで「二部はゼルガディスとアメリアがパーティーアウトする」と教えてもらったけど、でもガウリイがいるのはそういうわけなんだな〜。

 

そういえば結局リナがシャブラニグドゥの封印のうちのひとつ説は特に掘り下げられなかったけど、もしそうならロードオブナイトメアがリナを依り代にした時にそこらへんの話題が出そうだし(どうだろう…?)そもそもレゾとの時に何かあってもおかしくなさそうだから、これはミルガズィアさんの考えすぎだったのかな。

二部でここらへんの話もやるのだろうか。
でも魔王の復活なんてそりゃ大ごとだけど別にリナ達が絶対なんとかしなきゃいけないような問題でもなさそうだし、無関係ならスルーされるのかな。

フィブリゾ倒すところ、一人称小説ならではのギミックがちょっと使われてて面白かった。
目覚めたのてっきりリナかと思ったらロードオブナイトメアだったの飛ばしすぎ。
この魔王、一人称「あたし」なんだ…!?

ドジ×ドジのポカミスで何もしてないリナが生き延びて勝つの間抜けといえば間抜けだけど意外とありそうで、拍子抜けしつつ面白い決着の付け方だった。
悪運も運のひとつなんだなあということをしみじみ考えさせられる。

リナが昔見たクレアバイブルの写本の口伝、口伝という部分が間違いだったり解釈によって結構意味が違ってくることの説得力になっててそこも面白かったんだけど、とにかくロードオブナイトメアはめっちゃすごい存在なんだろうなということだけはわかりました。

制御できたとしても完全版ギガスレイブ使うと毎回出てきちゃうのかな…?それとも制御するとかはそもそも不可能なのかしら。
危うすぎるから技自体使わないほうが良さそうなのはそれはそう。

ていうかあとがきに出てくる『L』ってロードオブナイトメア????だったの…???
なんもわからんになってしまった。上位存在だから作者と同じ位相に存在できてるってことなのかな…?

 

そういえばミルガズィアさんが死ななくてよかったな〜。
冥王の思惑を台無しにするためにリナを殺すという案に黄金竜が飛びつかないだろうこともフィブリゾは織り込み済みなんだろうな。

生きようとしてるリナに対するミルガズィアさんの態度ってもはや命に対する『敬意』なんだよな…。
命を粗末にするどころか死者まで冒涜するような魔族との対比もあって、そういうところすごく良いと思う。
二部には出てこないのかな〜。でも出てきて死なれても嫌だしな〜。

 

一気に読んじゃったから思い違いとか忘れてるところも沢山ありそう。

スレイヤーズすぺしゃる 1 白魔術都市の王子 (富士見ファンタジア文庫)

スレイヤーズすぺしゃる 21 汝その名はスイートポテト

次は拍手で教えてもらったここらへんを読もうと思います。

送信中です

×

※コメントは最大10000文字、5回まで送信できます

送信中です送信しました!